足掛け3日J1観戦の旅

2005年5月3日

いよいよ待ちに待ったゴールデンウイーク(大型連休・GW)の後半戦が始まり、旅行出発の日を迎えました。今回はJ1浦和VS神戸の試合観戦を含む足掛け3日の旅に行って参りました。なぜ足掛け3日の旅なんですか?と言われそうですが、それは旅行記を最後まで読んで頂ければ分かります。3日20時過ぎ、三ッ沢を出発し旅がスタート。まずは地下鉄の駅前のコンビニに寄り、パンやおにぎりなどを購入し、三ッ沢上町駅から地下鉄に乗車し横浜で東海道線に乗り換えて東京駅に向います。あれ?それじゃ逆方向じゃないの?と思う方もいませんがスケジュール通りの行程です。今回私が利用するのは前回の関西旅行でも利用した、JRバスの格安夜行便青春ドリームシリーズの1つ(青春ドリーム3号)でその出発が東京駅八重洲南口と言う事で東京駅に向ったのであります。そして、東京駅八重洲南口のバス乗り場には出発30分前の22時頃に着いたんですが、この日はGW真っ只中と言う事で夜行バスで各地へ旅行に出かける人に加え、鹿島・つくば方面など茨城県内各地への高速バスの便もまだ残っていた事から東京を楽しんだり新幹線などで地方から帰ってきた人が各々の住んでいる町へ帰る為に列を作るなど、大変な混雑でした。そんな中、22時20分過ぎいよいよ私が乗る夜行バス(青春ドリーム大阪3号)が入ってきました。このバスの座席は4列シートですが、運賃が片道5千円と通常の便よりも安いとあって、ほぼ満席の状態で東京駅を定刻通り22時30分に出発しました。

2005年 5月4日

東京駅を発車しておよそ90分。日付が変わったとほぼ同時に休憩ポイントの足柄SAに到着。およそ20分間の休憩です。東京駅から京阪神へ向うJRバスの夜行高速バスの大半はここで休憩を取ります。それもありSAには多くの夜行バスが停車していました。そして0時20分青春ドリーム大阪3号は足柄SAを出発。このバスはこの先静岡県の三ケ日付近で乗務員がJRバス関東から西日本JRバスに引き継がれるなど3回停車しますが、乗客の方は下車できません。それでは大変狭い車内ではありますが、ごゆっくりお休み下さい。

おはようございます。青春ドリーム大阪3号は6時45分過ぎ、定刻より10分程早く大阪駅桜橋口に到着。このバスはこの先湊町バスターミナルまで行きますが、大半の人はここで下車して各々の目的地へ向います。今回の旅の目的地は神戸ですが、一番の目的であるJリーグの試合開始(キックオフ)が16時の為、しばらくの時間は大阪の街で時間を潰す事にしました。ネットカフェで寛いだり、お土産を買ったりしているうちに大阪駅前にある阪急・阪神の両百貨店も開店し、時間と共に人の数が増えてきました。そして、この日は阪神甲子園球場で阪神VS広島のデーゲームが開催される事になっていましたが、チケットが前売りの段階で完売となり、当日券の発売がない事から阪神梅田駅のきっぷ売場には本日のプロ野球のチケットは売り切れました。と言う張り紙が貼られていました。

さて、そろそろ昼ご飯まで1時間余りとなりましたが、折角ここまで来たんですから1回位はその土地の食べたいものです。そこで向ったのが、大阪・梅田から阪神電車の特急でおよそ45分の板宿駅から神戸市営バスで5分程の所にあるそばめしの店(ふくちゃん)です。ここのお店の特長は何と言ってもボリュームの割には値段が手頃である事です。下の写真は私が実際に注文して食べた(ブタそばめし)と言うメニューの1人前ですが、これだけ食べても700円と言うのは驚きです。ちなみに、このお店のすぐ近くには高校野球の強豪で甲子園大会で全国制覇の経験もある育英高校があって、野球部の生徒さんも、ここをよく訪れているそうです。

さて、昼ご飯も食べ終わりキックオフまで、まだまだ時間があるので中心部の三宮にでも行こうかな―と思ってた、その時信じられないアクシデントが発生しました。私は2006年春までならお好きな2日間神戸市営バス・市営地下鉄などスルッとKANSAI加盟各社局の路線が乗り放題の(スルッとKANSAI 2DAYパス)を使っていたんですが、そばめしの店(ふくちゃん)の最寄りのバス停から板宿駅へ向う神戸市営バスの中で事件は起きました。本来なら既に5月4日に入っているので何も印刷されないのはずなのに、バスのカードリーダーにカードを通すとカードの裏面には6月4日に
乗ったと言う誤った情報が入ってしまったんです。なぜ!?どうして!?と疑問に思いながらまずは神戸市交通局の案内所に電話で一報を入れ私の携帯電話に電話を入れてくれる事を約束してもらい、地下鉄板宿駅の駅員さんにも相談しました。そして13時頃にバスの営業所から電話がかかってきて、(問題を起こしたバスが14時頃に営業所に戻ってくる)と言う情報を入手。その事を地下鉄の駅員さんに伝えたら、(まだサッカーまで時間があるから営業所に行って見てはどうですか?)と言われ、板宿駅の隣の新長田からJR神戸線の各駅停車で1駅の兵庫駅から歩いて10分程の所にある、神戸市営バス松原営業所と言う所に向いました。そして営業所の人に事情を説明し、使っていた2DAYパスを提出。その引換えにウイングスタジアムから帰りの飛行機が離陸する関西空港までの交通費を全額弁償してもらい、さらに普段はバスの運転手さんを自宅や最寄りの駅などに送り迎えすると思われる営業所の乗用車でスタジアムまで送っててもらいました。そして松原営業所から乗用車に揺られる事およそ10分。本日のメインイベントが行われる(神戸ウイングスタジアム)に到着です。

神戸ウイングスタジアムは2002年に開催された日韓共催W杯サッカーの開催会場の1つで現在は主にJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸のホームスタジアムとして使われています。この日は2005年Jリーグディビジョン1(J1リーグ戦)の第10節ヴィッセル神戸VS浦和レッズ戦が行われる事になっていて、キックオフまで、また90分程あるにも関わらず、既に大勢の人が集まり始めていて、Kawasakiスタンドと言う愛称がついているバックスタンド側では既にスタジアムに入場する人たちが長い列を作っていました。私が座った席はアウエー側(浦和レッズサイド)だったので席の回りはレッズのカラーである赤で埋め尽くされ、中には地元さいたま新都心発の応援バスツアーで観戦に訪れている人もいました。

さて、試合の方は16時過ぎにキックオフ。前半は、互角の試合展開でしたが、

そして、試合終了後何ならもの凄い行列が・・・。実はここのスタジアムの最寄駅は地下鉄海岸線(愛称 夢かもめ)の御崎公園駅なんですが、走っている地下鉄が4両編成で車体が小さめの上、有料入場者数も25,000人を超えた為、利用者が殺到。やもなく危険防止の為、入場制限が実施されていた為このような事になりました。で、私は仕方なくスタジアムから40分程歩いてJR神戸線の兵庫駅に向い、そこから電車を乗り継いで、関空特急が発着する南海なんば駅に向いました。ウイングスタジアムを出てから、およそ2時間でようやく南海難波駅に到着。ここから東京・羽田行きの深夜便が離陸する関西空港(関空)までは南海電鉄の特急ラビート号を利用します。

20時30分特急ラビート号は、なんば駅を出発。車内は連休中ともあってか車内は予想以上に閑散していて、和歌山市方面行きの普通電車に接続する泉佐野駅を発車した頃には、私の乗っていた車両には私の他に乗客はいませんでした。そして、なんばを出ておよそ40分でラビート号は関西空港駅に到着。空港到着後、自動チェックイン機で搭乗手続きを行い、手荷物検査を受けてから搭乗ゲートへ。搭乗口には既に多くの乗客が飛行機に乗り始めるのを待っていて、中には、浦和レッズのサポーターらしき人も数人みかけました。その中の1人に声をかけて見た所、その方はレッズの地元の埼玉から来たようでマイカーを羽田空港に止め、朝7時頃の飛行機で羽田を出発し、これから乗る深夜便(JAL1322便)で帰るそうです。

22時15分過ぎ東京・羽田行きの深夜便(JAL1322便)が関西空港を離陸。客席は連休を関西で過ごして人たちでほぼ満席でした。機内では僅かな時間でも睡眠を取ろうと客室乗務員から毛布を借りる人、オーディオサービスで音楽などを聞いている人など、乗客それぞれがさまざま過ごし方をしていました。そして関西空港を離陸して僅か70分でJAL1322便は羽田空港に着陸。飛行機を降りた頃には、既に時計の針は23時30分を回っていましたが、新千歳や沖縄・那覇からの最終便もほぼ同じ頃に到着する事もあって、この時間の割には多くの旅行客が空港に降り立っていて、足早に家路に向かっていました。23時40分過ぎ、羽田空港第1旅客ターミナルビル9番バス乗り場に横浜駅東口(YCAT)行きの最終バスが到着。羽田空港には京浜急行も乗り入れていますが、リムジンバスは必ず座って行けるので、あえてバスを選ぶ事にしました。そして横浜行き最終バスが空港を出発。バスは空港中央ランプから首都高速湾岸線に入ります。

2005年5月5日 日付が変わった頃、バスは横浜ベイブリッジを通過した模様で、いよいよこの旅の終わりが近づいてきました。午前0時10分過ぎ空港から30分足らずで最終バスが横浜駅東口(YCAT)に到着。この日は土・休日ダイヤで既に三ッ沢へ戻る地下鉄が終了したので私は西口へ出て、そこからタクシーで自宅に戻りました。