タイトル通り今回の旅は、野球+コンサート+観光と言う盛りだくさんの旅行で私の旅としては初めて、往路夜行+ホテル2泊で行きました。
今回のスターターは、松山方面への旅でも、利用した、快速ムーンライトながら号大垣行きです。この列車に乗るのは、今回を含め3回目で、前回は昨年現役を引退した、ドラガン・スコイトビッチ(愛称 ピクシー)選手の試合を見にJリーグ名古屋グランパスのホーム、瑞穂競技場へ行く際に使いました。さて今回の旅に話を戻して、ながら号は午前0時11分横浜駅を出発。途中、豊橋で臨時大垣夜行の待ち合わせを行いました。エッと言う方も多いと思いますが、夏休みや年末年始などに運転している、臨時大垣夜行は、青春18きっぷシーズンの接続列車(後でお話しします)の混雑緩和を図る為、2001年春から豊橋⇔名古屋でノンストップ運転が始まりました。その為、この先各駅停車となる、ながら号はここ豊橋で臨時大垣夜行に道を譲るからです。それでも夏休み終盤と言う事から、ながら号のデッキには指定券を取れなかった人や、臨時列車があるのを知らずに乗っている人達が結構いて、
(見づらい写真ですいません。)中には名古屋空港から海外旅行に出かける地元の人も立っていました。横浜駅から6時間40分余り。まもなく終点の大垣駅に到着です。
ここで鬼門の大垣バトルが始まります。これは何かと言いますと、ムーンライトながら号は1番線に到着しますが、接続列車の米原方面行きの列車は階段を渡って3番線ホームに移動する必要があります。その際、ながら号を利用した人の大方が米原方面行きの列車を利用する為、席取り
合戦が始まります。これが族に言う(大垣バトル)です。今回、初めて挑戦したんですが、割合スムーズに移動でき座る事が出来ました。午前7時、接続列車の米原方面行きが大垣駅を出発。およそ35分で次の乗換駅、米原に到着です。ここで始発の姫路行き新快速電車に乗換えます。電車は短い8両編成でしたが、始発と言う事で余裕で座れました。しかし、ちょうどこの時間帯は朝の通勤時間帯。彦根・近江八幡・能登川と駅が進むに連れて、乗客が増え、京都辺りでは、超満員となりました。米原を出ておよそ80分で大阪駅に到着、ここで乗客がかなり入れ替わりましたがまだまだ混み合っていました。しかし神戸を過ぎてからは混雑も落ち着き、車内も大部空いてきました。
午前10時13分姫路駅到着。ここで新幹線に乗換えます。と言うのも、松山編でも言ってた通り、姫路⇔岡山は、普通列車の本数が少ない区間で次の岡山方面行き普通列車は11時04分発の三原行きまでありません。そこで青春18きっぷを利用していた私は、岡山までの乗車券と新幹線自由席
特急券を買い(3,130円自腹!)、10時半に姫路を出る、博多行きのこだま号に乗り込みました。山陽新幹線では今でも0系車両が活躍していて、私が利用したこだま号も0系車両で運転していました。
しかし、新幹線の花形車両だった0系も99年には東海道新幹線から撤退。山陽新幹線でも、今年の10月から、一部のこだま号が、リニューアルされた100系車両に切り替えられていて、完全撤退するのも時間の問題となりました。そして岡山駅からは、再び青春18きっぷで移動です。岡山から
乗ったのは、山陽シティライナーと呼ばれる区間快速電車でその名の通り、広島県内の一部区間をノンストップで運転します。電車の座席は首都圏の電車では、ほとんどない転換クロスシートと呼ばれる座席で、列車の進行方向に合わせて、向きを変える事が出来ます。
横浜駅を出て、およそ14時間。ついに最初の目的地、広島に到着です。広島でのメインは、プロ野球カープVSスワローズの観戦ですが、プレーボールまで、まだ暫く時間があるので、3時のおやつに、広島名物お好み焼きを堪能してから路面電車で、平和公園に向いました。平和公園と言えば、まず出てくるのが、世界遺産にも指定されている、原爆ドームと平和慰霊の碑です。
ここ、平和慰霊塔は、毎年8月6日の原爆塔火のには、平和記念式典が行われ、早朝から原爆で両親などを亡くしたご遺族の方々や地元の方などが早朝から訪れ、手を合わす光景が見られる場所と知られています。その平和公園のすぐ裏手にあるのが、今夜、カープVSスワローズの試合が行われれる、広島市民球場です。
ここは、広島市内の中心部にあり、JR広島駅からは、路面電車とバスが頻繁に出ているので交通の便は最高です。また球場の真裏は、中国地方ではトップクラスのバスターミナルと思われる、広島バスセンターがあり、ここから、米子・松江・今治・福山などへ高速バスが出ていて、試合中には東京・横浜への夜行長距離バスも出発します。さて試合の方は、18時20分定刻通りプレーボール。カープの先発は、東京の國學院久我山高校出身の河内投手でしたがこれが乱丁。まず先頭バッターにヒットを打たれた後、2者連続四死球で無死満塁。続くぺタジーニは、凡退したものの、続くラミレス・岩村に2者連続2点タイムリーを浴びて4-0。たまらず山本監督は、河内を早々と諦め、2回から苫米地(とまべち)にスイッチしますが、これが裏目。ランナー二人を置いて、4番のぺタジーニがセンターへ3ランホームランを放ち7-0。序盤で早くも試合を決定付けてしまいました。4回裏、カープは3連打で1点を返し、さあ-反撃開始と思いきや、6回に駄目押しの二点が入り、勝負あり!私は時間の都合で最後まで見る事は出来ませんでしたが、序盤の7点が大きく聞き、試合は9-4でスワローズが勝利を収めました。さて今夜の宿は言いますと、広島市内ではありません。広島駅から山陽本線で25分ほど徳山方面に下った、宮島口駅すぐ近くの広島宮島口ユースホステル(以降はYHと略します。)です。その名の通り、ここは、日本三景のひとつ(安芸の宮島)の玄関口でYHから歩いて2・3分の所には、宮島へのフェリー乗り場があってここは、JRが直営しているただ一つの航路、(宮島連絡船)と、広電(広島電鉄)グループの宮島松大観光船の2社が就航していて、正月の巌島神社初詣での時には最短で10分毎に出航しています。
8月24日 YHを出て再び宮島口駅へ。ここから広島駅へ移動し、山陽新幹線ひかりレールスターに乗り換えます。
この(ひかりレールスター)は、2000年春に運転を開始した、新型車両で新大阪⇔博多を最短2時間45分で結んでいます。列車は、私としてはもう少し長くして欲しい8両編成で1号車から3号車までが、通常の新幹線と同じ、2列+3列の自由席。4号車から8号車は、サルーンシートと呼ばれる2&2の指定席で、8号車の一部はコンパートメントと呼ばれる4人用個室も4室設置されていて、4人揃えれば通常の新幹線特急料金で乗る事ができます。ちなみに、サルーンシートの車内はと言いますと・・・。
広島駅から、わずか93分で新大阪駅に到着。ここで昼食を済ませて後、早々と宿泊先のホテルに向います。今回泊まるホテルは、地下鉄動物園前駅・JR環状線新今宮(しいまみや)駅のすぐ近くあります、ビジネスホテル来山北館です。なぜここを選んだかと言うと大きく2つの理由があります。一つは、フルタイム利用が可能な事です。YHでは、原則として15時チェックイン開始、翌朝10時チェックアウト終了の為、私がホテルに着いた、午後2時前の段階では、中に入る事ができませんが、ここでは宿泊当日の朝10時からチェックインが可能で、23時半までに帰って来れたら、外出も自由なので、自分の泊まる部屋に荷物を置いて、コンサートやスポーツ観戦に行く事ができます。もう一つは、なんと言っても値段が安い事です。普段、旅行で使っているYHは、地域や立地条件によって、多少異なりますが、平均で1泊素泊まりで3,000円前後、2食付きで5,000円前後ですが、ここの宿泊料金は、1泊素泊まりで、なんと2,100円。その上YHでは、男女別相部屋が原則なのに、ここはシングルルームが、大半を占めているので、一人旅や出張でも気軽に利用できます。しかも1人あたりの室内の面積がカプセルホテルより圧倒的に広く、写真には写っていませんが、TV(BS1,BS2も見れます)、再生専用ビデオデッキ、冷蔵庫、エアコンも設置されています。
午後2時半過ぎ、ホテルを出発。堺筋線動物園前から地下鉄を乗り継いで本日のメーンイベントが行われるWTCオープンエスタジアム向けて出発です。今回参加するイベントは、浜崎あゆみ、Do As Infinity、BoA、倖田來未(こうだくみ)等、エイベックスに所属している、人気アーティストが一同に集結する、野外コンサート「a-nation avex SUMMER FESTA 2002」です。このコンサートは、出演アーティストが多く、また観客動員数も推定で25,000人(これでも 巨人ー阪神の半分以下)と言う今年行われた野外ライブでは、最大級のもので、私は、開場予定時刻の午後3時過ぎに最寄りのOTSコスモスクエア駅に到着したんですが、もう既に多くの人が入場待ちの列に並んでいて、暑い中今か今かと待っていました。しかし駅からメイン会場に行く為には、横断歩道を渡らなければならない事や入場整理に手間取った事から、なかなか列が前へ進まず、結局、 会場に到着したのは、開演予定時刻の10分程前の4時50分頃でした。そして午後5時、いよいよ開演です。今回は4時間と言う長丁場でしかも、オールスタンディング(立席のみ)更には、私のブロックからライブステージまでは、距離がある為、双眼鏡を使って堪能と結構苦労しながら、各アーティストのステージを楽しんでいました。つなみにこの会場の向側にはOTSニュートラムのトレードセンター駅があるんですが、なんとここのホームや駅前の歩道橋からコンサートの様子が丸見えだった見たいで、チケットを取れなかった人の何人かが、ちゃっかり(6,800円もしたのに0円で!)コンサートを見ていました。途中、当初の出演メンバーに入っていなかった、TRFが緊急出演。7月下旬に安室奈美恵さんと離婚したばかりのSAM(サム)さんも、元気な姿を見せてくれました。午後8時20分過ぎ、いよいよ、浜崎あゆみ(AYU)が登場し、盛り上りは最高潮に。そしてAYUのステージが終わった21時過ぎ、全てのプログラムが無事終了。すぐさまOTSのコスモスクエア駅に移動し、帰りは地下鉄の混雑を考え、新交通システムのニュートラムを利用しました。このOTS、正式には大阪港トランスポートシステムと言う会社で地下鉄テクノポート線とニュートラムテクノポート線の2路線を持ちここ、コスモスクエア駅は地下鉄とニュートラムのそれぞれ始発駅となっています。私の乗ったのはニュートラムの方で、首都圏では東京の(ゆりかもめ)や、横浜の(シーサイドライン)同様ホームドアシステム、無人運転、ゴムタイヤを採用した新しい乗り物です。そして終点の住之江公園駅で地下鉄四ツ橋線に乗換えます。
四ツ橋線は住之江公園と大阪キタの玄関・西梅田を約20分で結びます。かなり混むんではないかと覚悟していましたが、コンサート帰りの大方が、OTS中央線に乗ったみたいで、西梅田行きの電車は、ガラガラの状態で住之江公園を出発。途中,大国町駅で御堂筋線に乗換え、ホテルの最寄り駅、動物園前に到着しました。
8月25日 いよいよこの旅も最終日を迎えました。ホテルをチェックアウトし、新今宮から環状線で大阪駅へ向います。私が宿泊した来山北館は食事のサービスがない為、朝食は大阪駅構内で食べる事にしました。朝食を済ませた後大阪駅から、新快速電車で姫路に向います。姫路は、白鷺城の名で知られる姫路城がある城下町です。
メインの姫路城はJR姫路駅から大通りを15分程歩いた所に城址公園の中にあります。そして入場口で荷物を預け,いざ天守閣へ。この日も前日同様30度を越える真夏日となり、汗をだらだら掻きながら、天守閣の最上階を目指します。そして駅を出てから、およそ1時間で待望の最上階に到着です。ここからは姫路市内の中心部が一望できます。
天守閣から無事地上に戻った後は、バスで姫路駅へ。実は、ここへ来て初めて知ったんですが全国各地で行われている、100円バス(ワンコインバスとも呼ばれている)は姫路でも行われていて姫路城のすぐ近くのバス停から駅までも、100円で乗る事ができました。昼食を取り、再び新快速に乗車。今度は京都に向います。と言っても今回は京都観光は行わず、以前から一度入ってみたい所があって立ち寄る事にしたんです。それは、(京都タワー浴場)です。ここはその名の通り、JR京都駅烏丸(からすま)中央口に大きく聳え立つ、京都タワーの地下にあるお風呂で、夜行バスの到着に合わせ、朝7時から営業しています。値段が750円と一般的な銭湯の2倍近くするのが、欠点ですが結構多くの人が訪れていました。タワー浴場で一風呂浴び、いよいよこの旅も大詰めです。今回の旅のクローザーは、(新幹線こだま428号)です。どうして、こだま号を選んだか言うと、それには、訳があります。JR東海とJR東海ツアーズでは、こだま号を利用した格安商品を積極的に販売していてなかでも、(ぷらっとこだまエコノミープラン)は、所要時間は、のぞみや、ひかりに比べれば遥かにかかるものの、値段が正規運賃よりも大幅に安く設定されているからです。例えば、今回私が実際に利用した京都→新横浜の場合、所要時間は約3時間半かかりますが、値段の方は、わずか2時間で行けるのぞみ号だと、13,560円(夏休み中の為通常より、200円UP)の所が、この(ぷらっとこだま)だとなんと9,600円。実に3割近く安い値段で移動する事ができます。(参考までに、京都市内から横浜市内までの普通運賃は7,670円。)写真は、今回のこだま号で使われた300系です。
この300系車両は平成4年の、のぞみ号デビューの時から運転を始めました。当初は、のぞみ号をメインに投入していましたが、700系の登場により、最近では、ひかり号でも使われる機会が増え、700系車両の増産や、東京⇔新大阪で、のぞみ号が1時間あたり2本運転する事になった事から、今年になってからは、こだま号でも300系が使われるようになりました。そして世代交代の波は新幹線にも押し寄せているようで、来年秋に予定されている、東海道新幹線品川駅開業に伴う、ダイヤ改正で、デビュー当初ニュー新幹線として脚光を浴びていた100系車両が東海道新幹線から撤退すると言う話が一部で伝わっていて、来る11月23日には、100系の仲間の1つであった、JR西日本のグランドひかり(100N型)がさよなら運転を行う事になっています。さて本題に戻り、こだま428号は京都を17時17分に出発。米原・岐阜羽島・名古屋・・・と各駅に停車し、通過待ちを繰り返しながら、北上を続けます。そして、20時49分無事新横浜駅に到着し、今回の旅はフィニッシュとなりました。